ユーザーが音声メディアを配信する方法は大きく分けて2種類あります。本記事では2種類の音声メディア配信方法について概要をご紹介します。

ポッドキャストと音声配信プラットフォーム

音声メディア産業に参入しようという場合に、コンテンツを製作して配信する方法は大まかに分けて、「ポッドキャスト」として配信するか、「既存の音声配信プラットフォーム」上で配信するか、の2パターンとなります。

音声配信プラットフォーム

音声配信プラットフォームは、アプリなどのプラットフォーム上でコンテンツの収録、編集、配信を行えるサービスです。有名なところでは、ツイキャス、Voicy、Radiotalk、Spoonなどがあります。「投げ銭」というシステムで収益化しやすくなっていますし、収録したコンテンツを流すだけでなくライブ配信も行いやすくなっています。顔出しで配信することも、声のみで配信することも可能です。

他のユーザーのコンテンツも同一のプラットフォームで聴けますし、配信までのステップも同じプラットフォームで完結しているので手軽です。また、プラットフォームを利用するユーザーがたくさんいるので自分のコンテンツを見つめてもらいやすく、購読者数も伸びやすい傾向にあります。

とにかく配信者に優しいサービスなので、スマートフォンがあれば配信を行うことができます。また、プラットフォームによっては、リスナーから質問を募集できる機能や、アバターを作ってアバター映像と声で配信できる機能や、ボイスチェンジャー機能などさまざまな機能を利用できます。

しかし基本的に自分が作成したコンテンツの権利はプラットフォーム側にあるため、過去放送を販売するなどといったことができません。また、プラットフォーム上で編集まで行うため、編集の自由度が低くなります。

ポッドキャスト

ポッドキャストでは、まずコンテンツを自分で作成し、Apple PodcastやSpotifyなどの音声プラットフォームに配信する仕組みを自分で立ち上げる必要があります。サーバーの設定なども自分で設定しなければいけませんし、自分の手持ちのレコーダーで収録し、編集ソフトで編集作業を行うため、最低限の機材が必要となります。

ポッドキャストは、コンテンツをサーバー上にアップロードし、RSSフィードというソースコードを通してApple PodcastやSpotifyやAmazon Musicなどのプラットフォームに送り込んで、それぞれのプラットフォームで再生できるようになるという仕組みです。そのため、多くのユーザーの目に触れやすくなります。RSSフィードを通すことで、新しいコンテンツをアップした際に自動で更新されるので、利用しやすくなっています。

音声配信プラットフォームで配信する方法と比べると手間はかかりますが、音源は手元に残せますし、自分の番組専用のウェブサイトを立ち上げることで自分の資産になります。配信してから時間がたったエピソードやおまけ放送などを販売することで収益化が見込めますし、ウェブサイト自体にアフィリエイトを貼ることも可能です。

まとめ

どちらのサービスも一長一短がありますが、コンテンツマーケティングに使用するために音声メディアを立ち上げる場合にはPodcastを選択することをおすすめします。編集の自由度が高いので自社のブランドイメージに合ったコンテンツを作成できますし、プラットフォームの規定に縛られません。また何よりコンテンツ権利を自社で持つことができるということが重要です。Podcastを使用したコンテンツマーケティングに興味がある方は、ぜひ弊社にお問い合わせください!