Webマーケティングの世界では「情報の権威性」が非常に重要となってきます。もちろん実務経験も重要ではあるのですが、提示できる資格があれば、クライアントやサービスを申し込むユーザーにとって、大きな判断材料になるのは間違いないです。

また、資格取得を通じて新しい知識の取得や、現在の職務内容にフィードバックし、作業の効率化・レベルアップも図れるので、ぜひ受けていただきたいです。

WEBマーケティング職でおすすめする資格

今回はこちらの6つの資格をご紹介します。

  • 統計検定
  • Web検定
  • ウェブ解析士
  • Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)
  • Webアナリスト検定
  • マーケティング・ビジネス実務検定

統計検定

検定概要

こちらの資格は2011年に発足され、今年で10年目になる資格です。全部で7つの資格によって構成されいます。

  • 統計検定4級〜1級(5段階)
  • 統計調査士
  • 統計専門調査士

内容

4級では統計の基礎知識やグラフの読み取り、確率の基礎など基礎的な内容から始まり、1級になると自然科学、人文社会科学など大学の専門レベルの知識を求められます。また統計調査士とは統計の役割、法規、利用方法を求められ、主に民間調査機関の就職の際に有利に働く資格となります。また、統計調査士では統計の役割、法規、利用方法の知識を求められ、この資格は主に民間調査機関の就職の際に有利に働きます。

難易度

4級では受験者の約70%近くの合格者が出ているとのデータもあり、そこまで難易度は高くないと言えます。実務で使うとなると2級程度は欲しいのですがこちらは約45%の合格者割合となっています。
45%といえばおおよそ英検3級と同程度の割合なので、対策さえしっかりしていけば2級も十分狙えるレベルだと思います。

Web検定

検定概要

公式サイトでは何年から実施されたのかについては明言されていないのですが、受験実績のページには2010年から実績が載せられているので、おそらく2010年からだと思われます。資格は4つで構成されており、
・Webリテラシー
・Webデザイン
・Webディレクション
・Webプロデュース
の4部門から成り立っています。

内容

Webサイト、サービス構築にはどんな知識が必要なのか立場や職種によって差異が生まれないように共通の知識として定着させようという狙いのもと施工された資格です。また試験問題の作成に一般企業の方なども加わっていることから、より実務で求められるレベル・内容を元に試験が作られているというのが特徴です。

難易度

2019年の試験では1万人を超える受験者がおり、年々増加傾向にあります。全部門を平均した合格率としては約60%ほどで、そこまで難易度は高くないと言えます。合格してから2年間が有効期限となっており、2年ごとに資格更新のための「資格継続試験」に受験する必要があります。

ウェブ解析士

検定概要

2010年に「上級ウェブ解析士」「初級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つの資格を立ち上げて以来、2020年3月には会員数は1万人を越え、総受験者数は3万5千人を超えました。こちらの資格は「ウェブ解析士」→「上級ウェブ解析士」→「ウェブ解析マスター」の順番にレベルアップしていく仕組みになっています。

内容

マーケティング基礎やウェブ戦略のたて方、効果測定、Googleアナリティクスをの使い方など学習範囲は多岐にわたります。他にはSNSマーケティングについてや広告マーケティングについても出題されるので、業種に関わらず幅広く学ぶことができます。

難易度

合格率は全体の約70%程度といわれており、学習期間は1ヶ月ほどが目安になります。ただテキストも中々分厚く、全てのページを細かく読んでいくともう少し時間が必要になってくるかも知れません。内容も幅広いことから、得意な分野・不得意な分野が出てくるかも知れませんが、1つ1つのカテゴリーの内容はそこまで深くないので繰り返し読んでいけば大丈夫です。

Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)

検定概要

こちらはGoogleが提供している学習から受験まで全て無料の資格で、試験もオンライン上で行われる資格です。学習、検定ともに無料なので、つまづいた箇所は何度でも復習できます。しかし、所々日本語の表記が難しく感じるところもあるので、そこはよく読んで回答するようにしましょう。

内容

内容としてはGoogleアナリティクスの使い方に関する検定です。ユーザーを目的ごとに分けるセグメントの方法や目標値の設定方法、メールでのレポートの共有方法などを学習し、テストを受け、80%以上の正答率で「バッジ」をもらうことができます。また何度も試験は受けられるので、気軽に試験を受けれます。

難易度

難易度はそこそこ高いです。なぜなら、アナリティクス内で使われている用語を理解しないと問題に答えらえれないからです。元々英語を学習している方なら問題はないと思いますが、「セグメント」や「ディメンション」等の英単語が頻出するので、英語に苦手意識のある方だと苦労する資格だと思います。

Webアナリスト検定

検定概要

Googleアナリティクスを使ったデータ分析がメインの内容になり受験の流れとしては、申し込み→テキスト送付→講座→テスト→その場で結果発表となっており、合否がすぐわかるようになっています。基本的には会場で試験を受ける形ですが、現在はコロナ対策でオンライン受験となっているようです。(主催者に要確認)また、実務経験のある方や自信のある方は講座を受けることなく試験を受けられるので、受験費用が抑えらえます。

内容

Googleアナリティクスを用いたユーザーの行動分析をすることが主な内容となっており、直帰率やリピート率や計算機を用いてCTRを求める問題などが出題されるようです。GAIQやウェブ解析士を受験したことがある方であればそこまで難しくないでしょう。出題量や範囲などもそこまで多くないので、Web業界未経験の方におすすめの資格です。

難易度

合格率は全体の約80%とかなり高くなっています。さらに講座を受ければ合格率は上がるでしょう。合格することで1年間の年会費が無料になり、メルマガなどが受け取れます。更新の手続き等は協会にお問い合わせいただく必要があります。

マーケティング・ビジネス実務検定

検定概要

2005年に開設された資格で、今年で16年目になります。A級、B級、C級の3段階に分かれており、A級になるにつれて難易度が上がっていきます。なお公式サイトで、各レベル別に期待できるパフォーマンスの内容が下記のように記載されています
・A級のレベル:マーケティング・戦略レベル(戦略立案、意思決定ができるレベル)
・B級のレベル:マーケティング業務の運営ができる応用レベル
・C級のレベル:定型業務をこなすために必要なマーケティング知識があるレベル

内容

内容はマーケティングコンセプトや消費者行動、プロモーション戦略など幅広く、C級なら基礎知識程度の内容、A級ならほぼ全ての項目が応用レベルまで求められます。
このような検定試験には珍しく時事問題も出題されることから、試験科目の勉強だけではなく世界の動向についても知っておく必要があります。

難易度

合格率は発表されていませんが、C級レベルであれば1ヶ月〜2ヶ月ほど勉強すれば合格は難しくないでしょう。しかし実務に活かせるレベルとなるとB級レベルは取っておきたいと考えますので、初学者であればもう少し期間を要するでしょう。

まとめ

今回はWebマーケティングに関する資格をご紹介させていただきました。「Web業界に就職したばかりで何を勉強したらいいか分からない」「業務レベルを上げたいけど、どうしたらいいのかわからない」勉強したらいいか分からないといった方は、ぜひ資格取得を一つの目標にしてみてはいかがでしょうか?