コンテンツマーケティングで大切なことは、やはりなんと言っても、自社メディアを多くのユーザーに見てもらい、ファンになってもらうことです。そのためには、よりユーザーの興味や意図にあったコンテンツを作成する必要があります。本記事では、自社のコンテンツの質をいっそう上げられるように、より多くのユーザーに自社メディアを見てもらえるように、競合メディアの分析に使えるツール3選を紹介します。

競合メディアは同業種とは限らない

まず気をつけたいことが、『「競合メディア=競合他社」ではない』という点です。競合他社とは、自社と同様のサービス・製品を販売している会社のことを指しますが、その会社がコンテンツマーケティングの場面でも競合であるとは限らないということです。

例えば化粧品会社A社があるとします。A社にとって競合他社と言えば、似た系統の化粧品を販売している化粧品会社B社です。しかし、B社がコンテンツマーケティングを取り入れていなかったり、コンテンツに人気がない場合、A社の競合メディアは別に存在しているということになります。それは例えば、「美容」というキーワードで上位に表示されている、サプリメント会社C社であるかもしれません。

このように、コンテンツマーケティングにおいては、必ずしも同業他社が競合相手であるとは限らず、使用しているキーワードや提供しているコンテンツの情報が同じ相手が競合メディアとなります。

競合メディアを分析するメリット

競合メディアがどれだけ人気であったとしても、自社のメディアで有益な情報を発信していれば、ユーザーは自然と集まってくれるでしょう。では、競合メディアを分析するメリットとは何でしょうか?

<差別化を図れる>

1つ目のメリットは、競合メディアと差別化を図れることです。競合メディアの分析をすると、そのメディアがどういう強みを押し出そうとしているのか、どういう戦略ですすめているのか、などを見ることができます。まだ競合メディアが手をつけていない内容があれば、自社メディアで扱うことで唯一無二のコンテンツができますし、同じ内容であっても切り口を変えるなど、工夫することが可能となります。

<成功例を踏襲できる>

2つ目のメリットは、競合メディアでうまくいっている施策を真似することができるという点です。例えば、競合メディアにおいて多くの検索数を誇るキーワードは、多くのユーザーの関心を集めている内容なので、自社メディアでも扱うことで、多くのユーザーに興味を持ってもらえるでしょう。また、効果的な戦略や広告の活用方法など、真似できるポイントも見つかるはずです。ただし、完全に同じにしてしまうと、著作権の問題が出てくる可能性がありますし、何より差別化が図れないので、ポイントだけ踏襲するようにしましょう。

チェックポイント

競合メディア分析において、調べるべきポイントを紹介します。

<アクセス数>

自社サイトと比較しアクセス数が多いか少ないか、またその理由は何か(コンテンツの量、広告の活用、被リンクの量など)を分析・考察する。

<流入キーワード>

競合サイト内で最も検索回数の多いキーワードは何か。

<流入経路>

競合サイトへユーザーが最も流入している経路は何か。

<上位表示ページ>

競合サイト内のコンテンツの中で、検索エンジンに上位表示されるものはどれか。

<被リンクの獲得先>

リンクをどこに貼っているか。また、どのくらい貼っているか。

競合メディアの分析に使えるツール3選

  1. Similar Web(有料/無料)
    https://www.similarweb.com/ja/

Similar Web はURLを入力することで、そのサイトのアクセス状況が確認できる分析ツールです。グローバル最大規模で独自のデータを集めており、10億個の検索キーワード、2.5億件のディスプレイ広告バナー、100億件の記事&コンテンツから分析してくれます。

Similar Webでは、競合メディアと自社メディアを比較して、項目(流入経路など)ごとに視覚的に表示できます。これにより、自社メディアが競合と比較して、SNSからの流入が少ない、反対に自社メディアにはキーワードによるダイレクト流入が多い、などといったことがグラフで可視化できます。複数の競合メディアで分析できるので、非常に便利です。

また、キーワードの検索ボリューム・クリック率・競合サイト内の該当キーワードのシェ
ア率を調べられます。自社コンテンツを作成する際のキーワード選定に役立ちます。

次に、競合メディアへの被リンクを多く貼っているサイトを調べることもできます。この調査により、自社メディアの新規パートナーを発見しやすくなります。また、契約を結ぶ前にそのパートナーの影響力を調べておくことができるので、どの程度の効果が期待できるか把握できます。

競合メディアが使用している広告の調査とメディアバイイングについても、調べるこ とができます。ある一定の期間を決めて、その間に競合メディアが使用している広告を明らかにしたり、競合メディアが使用しているパブリッシャーやアドネットワークを調べることができ、その中で最も効果的なものを特定することができます。

Similar Webには有料版と無料版があり、いずれにしてもアカウントを作成して使用する必要があります。競合分析ツールで最も人気なツールの1つであり、多くの大企業が使用しています。人気のツールであるほど効果的な分析ができると言えるので、非常におすすめなツールです。

  1. SEOチェキ!(無料)
    https://seocheki.net/

自社サイト、競合サイトのSEOに関する情報が取得できる分析ツールです。分析結果の表示も素早く、手軽に使えます。トップ画面の検索ボックスの上に、タブ名が書かれており、それぞれのタブで調べられる情報が異なります。競合メディアがSEOのためにどのような設定をしているか一目でわかり、特定キーワードでの検索順位チェックや、そのWebサイトでよく使われているキーワード出現頻度チェックもできます。

<サイトSEOチェック>

サイトSEOチェックのタブでは以下の内容を調べることができます。

  • titleタグ、meta descriptionタグ、meta keywordsタグ、h1タグ
  • 内部リンク、外部リンク
  • 最終更新日時、ファイルサイズ
  • Google・Yahoo!の被リンク数、インデックス数

<検索順位チェック>

検索順位チェックタブでは、GoogleとYahoo!の2つの検索エンジンで、調べたいキーワード3つまで指定し、検索順位を調べることができます。Googleは100位まで、Yahoo!は10位まで調べられ、それ以外の場合には「圏外」と表示されます。

<キーワード出現頻度チェック>

キーワード出現頻度チェックタブでは、指定したブログ記事内で、何回キーワードが出てきたか、また各キーワードの使用比率を調べることができます。

<発リンクチェック>

発リンクチェックタブでは、指定したブログ記事内に貼られているリンクを調査できます。外部リンク、内部リンク、そして各リンク先のURLを一覧で表示できます。

<Whois情報>

Whois情報シートでは、ドメインの所有者、ドメインの登録日を調べることができます。

<HTTPヘッダ情報>

HTTPヘッダ情報シートでは、競合メディアが使用しているサーバーソフトウェアの種類、ページの最終更新日、クッキーの内容を調べることができます。

使用は無料ですが、検索は200回/日に制限されています。ですが、これはIPアドレスご
との制限なので、複数のPCが使用可能な場合には、1台あたり200回/日使用できます。SEOに特化して競合メディアの長所や短所を発見することができ、自社メディアのコンテンツ作成に生かすことができるのでおすすめです。

  1. Google キーワードプランナー(無料/有料)
    https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

GoogleキーワードプランナーはGoogleの広告出稿を効率的に行うためのツールです。本来は新しい検索キーワードを探す、あるいは検索数の多そうなキーワードを選定するために使用されるGoogleキーワードプランナーですが、競合メディアの分析にも使用することができます。

まず、「新規キーワードを発見」のページに飛び、「Webサイトから開始」を選択します。そこに、競合メディアのURLを入力することで、そのメディアに関連性の高い(=そのメディアが狙っている)キーワードを調べることができます。これを調べることで、自社メディアで狙おうとしているキーワードと被っていないか調べることができ、差別化が図りやすくなります。

また、検索結果を項目ごとに見ていきます。月間平均検索ボリューム、競合性(※1)、広告インプレッションシェア(※2)、広告の入札単価(※3)などの項目が並んでいて、競合メディアがどういう戦略でキーワードを選定しているのか分析することができます。表示される項目からもわかるように、Googleの広告出稿を行う上で有益な、競合メディアの情報と言えます。

※1 競合性:対象のキーワードに入札している広告主の数がどの程度いるのかを「高・中・低」で表す指標。※2 広告インプレッションシェア:対象のキーワードに対して広告を出稿している場合、どのくらい広告が表示されクリックされる可能性があるか、前月の実績をもとに数値化したもの。※3 広告の入札単価:対象キーワードで広告を出稿した際に発生する費用のこと。この単価が高いほどそのメディアにとって収益性が高いキーワードと言える。

Googleで広告出稿をしていない場合には、あまりおすすめではない分析ツールですが、キーワード選定の際に使用している方が多いツールだと思うので、使い慣れているという利点が挙げられます。無料版では大雑把な分析結果しか出ないため、Google広告を有料で出稿している方におすすめのツールと言えます。

まとめ

競合メディアの分析を通して自社メディアのコンテンツの質を上げる際に役立つツールを3つ紹介しました。基本的には無料で使用できるツールを取り上げましたので、まずは実際に使ってみて、競合メディアの分析をしてみるといいと思います。分析の際にはぜひ、本記事を参考にしてみてください。