飽きられやすいという前提を意識する

書籍や雑誌などの紙媒体とweb媒体では、読み手の意識が異なります。本記事では、紙媒体とweb媒体の違いを理解し、web媒体に合った文章構成をご紹介します。本記事を参考に、読んでもらえる記事を作り上げましょう!

紙媒体とWeb媒体の違い

では、紙媒体とweb媒体の違いとは何なのでしょうか。ご自身の経験を思い返していただけるとご理解いただけると思いますが、お金を出して購入する紙媒体は何らかの目的や理由があって読むことが多いと思います。例えば、旅行に行く際にはその目的地のガイドブックを購入したとします。その場合、ガイドブックの中の特に重要な情報に、蛍光ペンで線を引いたりポストイットを貼るなどして、あとで見直せるようにします。このように、求めている情報を得るために読むのが紙媒体であるため、読み手もしっかりと集中して読むのです。

一方web媒体の文章はどうでしょうか。Twitterのタイムラインで流れてきた面白そうなリンクを開いて読んでみたり、何か調べ事をする場合にも、複数サイトを拾い読みしたり、読み比べたりします。また、たまたま目についたブログを読むこともあります。ほとんどの記事が無料であることもあり、web媒体は紙媒体に比べ、目的意識や必要性も低く、最後まで読まれにくい傾向にあり、飽きられやすいのです。

伝わりやすい文章構成とは

紙媒体とweb媒体の違いから言えることは、web媒体では伝わりやすい文章構成が必要だということです。ただでさえ最後まで読まれにくい傾向にあるため、求める情報がどこに書いてあるのか分からないような文章では、読者はすぐに次の記事に飛んでいってしまいます。

伝わりやすい文章構成にするには、メッセージを明確にして、根拠を正しく伝える必要があります。そのため、まずは文章のひな形を意識してみてください。文章は必ず構成を組みます。一般的な構成のひな形は、記事タイトル>リード部分>見出し>段落>まとめ、というものです。読者が興味を引くような記事タイトルに、導入部分としてのリード部分、そして本文は見出しと段落を加えパッと見てどこに何が書かれているか分かるようにします。また、まとめとして記事の内容を要約します。このようなひな形を基本として、下記に紹介するポイントを取り入れてみてください。

読者の心をつかむ「ジェットコースター型文章」

スタートで盛り上げられるように、出だしは短く、すぐ本題に入るようにしてみてください。本文はスピードを意識して、一気に読ませる文章になるよう推敲してみましょう。1文を長く書くことなく、できるだけ短くすると読みやすくなります。また、内容によっては箇条書きや表を使用するとすっきりして読むことができます。数字や固有名詞などを加えることで、読者の目を引くこともできます。

アウトラインを使って要素を網羅する

文章を書き始める前に、骨子(アウトライン)を決めておくと情報を過不足なく盛り込むことができます。このアウトラインに入れておくべきものは、「仮タイトル」「読者の課題」「解決策」「根拠(数字・事実)」「エピソード(体験や事例)」「結論」です。できるだけこれらの項目を網羅できるようにアウトラインを作り、書き出しておきましょう。

伝わりやすいピラミッド構成

文章の順番も分かりやすい構成を意識してみましょう。物語の文章構成は起承転結が良いと言われますが、web媒体の記事は「主張>主張を支える根拠>根拠の具体例や詳細」という風にピラミッド型を意識すると良いです。まずは、その記事で伝えたい情報を最初に出し、なぜその主張に至ったのかを後ろに書いていくことで、その情報を求めている人が記事を読んでくれます。

反対に、テレビのバラエティ番組のように答えが出るまで引っ張るような文章の書き方では、求めている情報が書かれているのかが分からず、読者は別の記事に行ってしまいます。伝わりやすいピラミッド構成を意識して、読者を逃さないようにしましょう!

まとめ

本記事では、web媒体の記事を書く際に気を付けるべき文章構成についてご紹介しました。学生時代に習った「起承転結」型の文章構成ははっきり言ってweb媒体には向きません。ぱっと見てすぐに求めている情報が書かれている箇所が分かる、というのが良いweb記事です。ぜひ本記事を参考に、読みやすい文章構成を心がけてみてくださいね。