今回は「実務で活躍するWEBマーケティングツール」についてご紹介していきます。紹介するツールの中には無料で使えるものも多くあるので、すぐに導入することが可能です。

まず、Webマーケティングツールは大きく分けて2種類あります。それはコンテンツの「制作前に使うツール」と「制作後に使うツール」です。「制作前に使うツール」というのは、コンテンツを作る際に対策キーワードの選定や競合サイトの調査などユーザーが何を求めているかリサーチするときに使うツールのことです。「制作後に使うツール」というのは、サイトに訪れたユーザーの数や、サイトでユーザーがどんな行動をしたのかなど、ユーザーが実際に起こした行動を調べるツールのことを指します。主にこの2種類のツールを駆使してWebマーケティングを行います。では実際にどのようにして使っていくか解説していきます。

制作前に使うツール

Google広告 キーワードプランナー

こちらはGoogleが提供しているサービスでGoogle広告のアカウントを持っている人が使えるツールです。下記のような使用方法があります。

  • 狙っているキーワードがユーザーに調べられているか
  • キーワードの競合性はどうか
  • どんな組み合わせで調べられているか
  • 競合が広告にかけている費用はいくらか
  • どの地域で調べられているか

なぜキーワードの選定が大切かというと、たくさん検索されているキーワードで競合が少ない市場を見つけることで、自分のサイトを多くの適切なユーザーに見てもらえるからです。そのためには世の中でどんな言葉(キーワード)が検索されているのかを知らなければなりません。キーワードプランナーは指定のキーワードがどれだけ調べられているかを数字で出してくれるツールにあたります。
期間を指定し、キーワードを検索するとその期間で検索された数(検索ボリューム)を表示してくれます。Googleに広告出稿をしていない方でも使える無料版と、広告出稿をしている方が使える有料版とあり、有料版の方がより細かく数字が出てきます。もし自社メディアを持っているのなら、広告出稿をして有料版を使うことをお勧めします。しかし、無料版でもおおよその数字は分かりますので、検索ボリュームがあるのかないのか、大体どれだけの数があるのかを知りたいのであれば無料版でも問題なくお使いいただけます。

なお、Google広告アカウントを作るためにはGoogleアカウントとクレジットカードの登録が必要になります。

ラッコキーワード

こちらのツールは検索サジェストを調べるためのツールです。検索サジェストとは、検索エンジンに文字を打ち込んでいる際に、検索候補を表示する機能のことです。検索キーワードを最後まで打ち込まなくても、ユーザーが求めているであろう言葉を先読みしてキーワードを提示してくれます。ラッコキーワードではこの検索サジェストのキーワードを調べることが出来ます。

例えば、「渋谷」をキーワードにコンテンツを作るとします。しかし「渋谷」だけだと「渋谷で買い物をしたい人」や「渋谷で美容院を探している人」や「渋谷でカフェを探している人」など様々な目的があり、絞り込むことができません。そんな時にラッコキーワードを使うと「渋谷」+「α」で実際によく検索されている組み合わせが表示され、渋谷を検索する人がどんなことに関心があるのかが簡単に分かります。この検索結果を元に「キーワードプランナー」で検索ボリュームを絞っていき、自分が勝てそうな検索キーワードを決めてコンテンツを作っていくことが出来ます。

制作後に使うツール

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは次のような情報を集めたい時に使います。

  • どこからきたのか
  • モバイルで見ているか?パソコンで見ているか?
  • 何分ページを見ていたか
  • ページ内の商品を購入した人は何人か
  • 今何人見ているか

Googleアナリティクスは、目的(コンバージョン)を設定し、その目標が達成できたかどうか、計測し確認することができます。また、計測レポートをエクセルファイルとしてダウンロードできたり、メールで測定結果の内容を転送できたりとクライアントや他のメンバーと共有しやすいのも特徴です。

ヒートマップツール

ヒートマップツールは、Webページ上のマウスポインターの動きを計測し、どの部分がよく見られているのか、どこに配置したボタンがよくクリックされているのかなど視覚的に観測できるツールです。
このツールは「A/Bテスト」というテストをする時によく用います。「A/Bテスト」というのは、赤いボタンと緑のボタンはどっちが押されやすいのか?というような「同じ物のデザインだけを変えたときに、どんな変化が起きるのか」を観測するテストのことです。ヒートマップツールは、主に資料請求のLPや商品ページなど、何かユーザーがアクションを起こすようなページで使用されるケースが多いです。

キーワード順位確認ツール

キーワード順位確認ツールというのは、キーワード順位確認ツールというのは、自分のサイトや記事などのコンテンツで対策したキーワードを検索することで、自分のサイトが今何位で表示されているかを計測するツールです。サイトのURLとチェックしたいキーワードを入力することで、そのキーワードに対する検索順位を調査できます。

順位計測ツールを使うことで、「Aというキーワードの表示順位をあげる対策をした結果、実際に表示順位が向上した。したがって行った対策は効果のある対策だった。」と対策の評価、フィードバックをすることができるので次回以降の対策案をつくるときに役立ちます。

Webマーケティング業界は基本的にPDCAサイクルを回し続ける業界です。テクノロジーの変化や、新しいデバイス、流行のアプリケーションにもコンテンツの検索順位は左右されていくので、その「流れ」を読み、対策を打っていくには順位計測ツールは必須とも言えるでしょう。

お勧めの順位計測ツール 1

ランクトラッカー https://www.seopowersuite.jp/

お勧めの順位計測ツール 2

どちらも基本無料でお使いいただけますが、登録できる項目数などに制限があります。顧客対応などでお使いの際は有料版をお勧めします。

まとめ

今回は「実務で活躍するWEBマーケティングツール」についてご紹介しました。昨今では感染症の流行により、2年前とは比べ物にならないほどオンラインツールが増え、仕事の会議がオンライン上で行われることが当たり前の世界になりました。在宅ワークの増加や家から出なくても楽しめる娯楽の需要増加により、人々がインターネットに触れる機会が爆発的に増え、NetflixやAmazon Primeなどの動画サブスクリプションサービスも身近なものになりました。

そんなサービスに溢れた現代で「Webマーケティング」は、適切な商品・サービスを必要としている人に伝えることができる非常に有効な手段と言えます。本記事でご紹介したWEBマーケティングツールを使って、効果的なサイト運営を目指しましょう。