コンテンツマーケティングを進めることで、コンテンツ制作を通して事業の見直しもできます。企業のWebマーケティング担当の方はもちろん、個人事業主の方に特にオススメします。
コンテンツマーケティングのメリット
低予算で始めることができるため導入のハードルが低い
自社メディアで情報を発信することは、テレビCMや Web広告を出すことに比べて発生する費用が圧倒的に少ないため、手軽に試すことができます。
コンテンツマーケティングの基本は自社サイトを「ユーザーにとって、最も有益な形にする」ところから始まります。なぜなら、検索連動型広告に広告費を費やしPVを集めたり、ポータルサイトに被リンクを貼ってもらってサイトに誘導したとしてもサイト自体の内容が悪ければユーザーはすぐにページを離れてしまうからです。
また、自社サイトがない人でもコンテンツマーケティングは出来ます。
それはSNSを使ったコンテンツマーケティングです。SNSは言うまでもなく無料で運用できるので、自分のホームページを作るよりもハードルが低いのでオススメです。
ファンの獲得に繋がる
前述したSNSの運用がファンの獲得につながります。これからの時代は数多くある商品、コンテンツの中からやっと見つけてくれた人に対してどんな内容のコンテンツを作れば満足してもらえるかがとても重要な時代になってきます。これはGoogleの上位表示のアルゴリズムが、被リンク数→コンテンツクオリティに変わってきたことからも推測ができます。
ではなぜ新規顧客ではなく、ファンなのでしょうか?答えはファンの方が購買意欲が高いからです。いくら新規顧客が来たとしても商品を買ってくれなければ意味がありません。その点ファンは、”商品+販売している人物”に対して価値を見出しているので買ってくれる確率は高くなります。
コンテンツを資産として蓄積できる
製作したコンテンツは自社の資産としてネット上に残り続けます。コンテンツの更新を続けることで資産は蓄積され続け、検索エンジンの評価が上がっていきます。続ければ続けるほど、ネット検索で見つかりやすくなり集客に繋がります。
ソーシャルメディアのシェア機能によって情報が自動的に拡散される
ソーシャルメディアの普及により、口コミの力は圧倒的に拡大しました。有益なコンテンツはソーシャルメディアを通じて拡散していきます。広告では同じ現象は起きません。
将来的に顧客となる可能性の高い人をピンポイントで狙うことができる
商品やサービスに興味を持ってくれそうなターゲットを設定し、そのターゲットに魅力的な情報コンテンツを提供することにより、最初から興味や関心の高い人だけに効率よく訪問してもらうことができます。
ブランドづくり、ファンづくりができる
魅力的なコンテンツを継続的に更新し続けることで、コンテンツ・ユーザーをファンに変えることができます。継続的なユーザーとの関係性の構築により信頼感を獲得することに繋がり、類似商品に目移りすること無く繰り返し同じブランドの商品・サービスを購入し続ける顧客になってくれます。
顧客とのコミュニケーションの場に発展させることができる
インターネットは双方向コミュニケーションがとれるメディアです。コミュニティを充実させることで、ユーザーニーズの吸い上げと会員同士の交流を促すことが可能です。
同業者、関連業界からの信頼獲得につながる
専門分野に関する情報を発信し続けることで、その業界からの信頼を得られるようになります。コンテンツ・マーケティングでは業界に影響力のある存在、いわゆるオピニオンリーダーへの成長を狙います。
何を目標にするのか
「コンテンツマーケティング 目標で検索するとKPIが・・・とかCPCが・・・など出てきて、正直よくわからない」なんて経験はしたことありませんか?解決方法はシンプルです。わからなければ使わなくて大丈夫です。KPIは「目標通り進んでるか指標」とかCPCなら「1クリックにいくらかかったか指標」でもなんでも良いです。用語の説明だけ読んで誰でもわかる日本語に言い換えてしまいましょう。難しい言葉で話しても、説明するときに困ってしまうだけですからね。
では目標を設定していきましょう。大事な目標は以下の2点です。
- ホームページに来てくれたユーザーが何分ページをみてくれたか?
- 何人のユーザーが来て、何人買ってくれたか?またはお問い合わせしてくれたか?
この数字はGoogleアナリティクスを使えば簡単にわかるので登録していない人はぜひ登録してください。
Googleアナリティクスの使い方
まずページ滞在時間について説明します。ページ滞在時間とは、「ユーザーがWEBサイトに来てから何分何秒滞在していたか。」という時間です。ページを戻ったり、ブラウザを閉じたりなどの行為により、そのページから離脱するまでの時間です。アナリティクスでは「セッション時間」と表記されていたりしますが、同意義です。
セッション時間を見るには、左のユーザー>概要>平均セッション時間を見ると、WEBサイト全体で何分滞在しているかが分かります。なお隣にある直帰率は「どれだけのユーザーがすぐにページから離れたのか」の指標です。こちらもユーザーの滞在時間を長くするための対策をするときに必ず見るようにしましょう。
次に、商品の購入率、お問合せ率について説明します。アナリティクスではある目標を達成位することを「コンバージョン」と表記します。なのでゴールが「お問い合わせ」でも「購入」でもコンバージョンとなります。こちらは先程のセッション時間と違い自分で目標設定する必要があります。
左の一番下にある歯車のマークを押して、右の方にある目標>新しい目標>テンプレートから該当するものを選ぶ>目標値を入れる以上で設定が終わります。こうすることで「目標達成した件数」がレポートとして計測できるようになります。
コンテンツマーケティングが自身のブランディングに繋がる時代へ
最後に「企業や一個人のブランド化」についてお話します。前述した「ユーザーをファンにする」と言う話ですが、そもそもなぜユーザーはファンになるのでしょうか?それは共感の力が大きく関係しています。ユーザーは発信者のライフスタイル、理念、思想に共感してファンになります。
「この人みたいにかっこよくなりたい」
「このモデルさんが使ってるバッグかっこいい」
「確かにこの人の言う通りだ」
この共感があるからこそ、CMの商品を買いモデルさんの服を買います。そうです。ほとんどの人は”それが何でできているか”より”誰が売っているか”で商品を買っているのです。
ひと昔前の時代は「少ない選択肢から良いものを長く使う」文化だったと思います。しかし現代は違い多くのものに溢れています。おにぎりひとつでも何十種類とあり、車ですら国内外合わせると何車種あるか分かりません。
そんなものが溢れた社会でユーザーに買ってもらうには「買いたくなる理由」を企業が発信してあげる必要があります。それがコンテンツマーケティングにつながってきます。
「この企業の活動に心打たれたからここに決めよう」「この人はこんなにも情熱を持って仕事をしているんだ」そういう理由づけをしてあげることでユーザーは多くの選択肢から迷うことなく購入の決断ができるのです。
まとめ
- コンテンツマーケティングは低予算で始めることができ、ランニングコストも安い
- Googleアナリティクスを使えば計測は簡単
- ユーザーは”誰が売っているか”で商品を選んでいる
コンテンツに重要なのは量ではなく、質です。大量生産ではなく、ひとつひとつ目的や意図、伝えたいことを考えてコンテンツを作っていけばきっとユーザーが求めているコンテンツを作れるので、丁寧なコンテンツづくりを心がけましょう。