ネイティブ広告を活用しよう

自社メディアのコンテンツが増えてきたけれど、もう少し読者数を増やしたい。あるいは、コンテンツマーケティングでは自社メディアを充実させるのに時間がかかるため、製品やサービスを売るのに即効性のある広告を使用したい、と言う場合におすすめしたいのが「ネイティブ広告」です。本記事では、ネイティブ広告の種類と活用方法について紹介します。

ネイティブ広告とは

従来のweb広告は、コンテンツのサイドカラムに表示されたり、バナーという形式で表示されるため、広告であるということが一目瞭然でした。そこで注目されているのが、ネイティブ広告です。ネイティブ広告はコンテンツと同じ体裁で表示され、クリック後のランディングページも記事形式になっています。つまり、ネイティブ広告とは、「一目で広告とわかる広告ではなく、メディアの通常の記事を同じ体裁で表示される広告のこと」です。

ネイティブ広告には、大きく分けて以下の3種類があります。

ネイティブ広告#1 インフィード型広告

インフィード型広告はSNSやキュレーションサイトのタイムラインに、コンテンツと同じ形式で表示される広告です。TwitterやSmart Newsを見ていると、ツイート投稿やニュース記事の間に広告が挟まれますが、これがインフィード型広告です。

SNSやキュレーションサイトを見ているユーザーは、興味のあるコンテンツを探している状態です。興味を持たせるような内容のインフィード型広告が表示されれば、広告という抵抗感を感じずにクリックして中身を読んでくれます。そのため、インフィード型広告は従来の広告に比べて、クリック率が高い傾向にあります。

<効果的な活用方法>

インフィード型広告では、コンテンツを覗いてみたくなるようなテキストを使用することが大切です。「○○%OFF!」のような、明らかに広告だと分かるような注意のひき方はむしろ逆効果です。読んでみたいと思わせるようなテキストを使用することで、ユーザーのクリックを促しましょう。また、広告記事そのものも有益な情報を与えられるように工夫しましょう。自社コンテンツにも言えることですが、大げさなタイトルに見合わない内容の薄い本文では、読者はすぐに離脱してしまいます。

インフィード型広告では、同じユーザーに複数回に渡って同じ広告が表示されます。フリークエンシー(同じユーザーに広告が表示される回数の上限)は設定することができますので、あまりに何度も同じものを見せて不快感を与えることが無いようにしましょう。

同時に広告のクリエイティブにも意識を配り、何度みても飽きないようにする工夫が求められます。自社メディアの新規読者獲得を目標としている場合には、広告記事の続きや関連記事を表示させることで自社メディアへの流入経路を確保してください。商品やサービスの販売が目的の場合、コンテンツ記事のみでなく、商品の詳細情報も魅力的に伝えられといいでしょう。

ネイティブ広告#2 検索連動型広告

検索連動型広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで表示されるリスティング広告のことです。ユーザーが検索したキーワードと連動して表示されます。例えば、Googleで「旅行 東京」と検索をかけると、ホテルの予約サイトやガイドツアーのサイトが左上に「広告」とついた状態で表示されます。これが検索連動型広告です。ユーザーが検索したキーワードに連動して表示させることができるので、能動的に検索しているユーザーにリーチできるという強みがあります。

また、検索連動型広告は広告費用を低額から始められるという特徴があります。これは、クリック課金型という方式が採用されているためで、ユーザーがクリックした分だけ費用がかかります。1クリックの単価は10円〜始められ、広告主が自分で単価を決めることができます(単価が高いほど検索結果上位に表示されやすくなります)。予算の上限を設定することも可能です。広告表示の停止もすぐに行えるので、予算と効果を見ながらコントロールでき、比較的低リスクで運用できます。

<効果的な活用方法>

インフィード型広告を見るユーザーと異なり、検索連動型広告を見るユーザーは特定の情報を探しています。そのため、効果的なキーワードを選定することがとても重要になります。しかし、最初から最も効果的なキーワードを探しあてるのは無理でしょう。そこで、まずはキーワードを広く設定し短い期間で広告配信を始めてみてください。

上記したように、検索連動型広告は短い期間でも配信が可能です。期間を決めて広いキーワードから配信を開始し、最も効果的なものを見つけてみましょう。※あまりに広いキーワードにすると、予想以上にクリックされ高額な費用がかかってしまうかもしれません。上限設定や、クリック単価を低く設定するなど、リスクヘッジをしておきましょう。

ネイティブ広告#3 レコメンドウィジェット型広告

レコメンドウィジェット型広告は、閲覧記事の下に、「あなたへのおすすめ」という形式で表示される広告のことです。例えば、ニュースサイトやキュレーションサイトで記事を読んだ後、「こんな記事も読まれています」などの文言で関連記事が表示されます。ここに表示される広告がレコメンドウィジェット型広告です。

自分の興味のある記事に関連して表示されるため、クリック率やコンバージョン率が上がりやすいですし、他コンテンツに馴染んで表示されるため、広告であるという嫌悪感を感じさせづらいというメリットがあります。また、最近注目を集め始めている広告形態であるため、競合が少ないというメリットもあります。

<効果的な活用方法>

関連内容に興味を持ったユーザーにあてられるというメリットにより、クリック数やコンバージョン率を上げることができますが、逆に言うとリンク先の自社メディアがしっかりとした作りになっていないとすぐに離脱されますし、場合によっては悪いイメージを持たれてしまう可能性もあります。また、配信先の媒体ごとに表示するランディングページを変える必要があるので、広告を配信する際の作業量が多めになります。まずは、クリック数やコンバージョン率を上げる優先順位と、作業量を比較し、導入するかどうかの判断をしてみるといいでしょう。

まとめ

本記事では、コンテンツマーケティングと相性の良いネイティブ広告について紹介しました。本記事を参考に、有益な広告活用をすすめてくださいね。